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ブラック保育園の見分け方チェックリスト

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保育士として働くうえで一番大切なのは、やっぱり「安心して働ける職場」を選ぶことですよね。お給料や福利厚生ももちろん大切ですが、何よりも毎日を過ごす環境が健全でなければ、心も体も疲れてしまいます。

しかし残念ながら、世の中には「ブラック保育園」と呼ばれるような園も存在します。長時間労働が当たり前だったり、人間関係がギスギスしていたり、保育よりも利益ばかり優先されている園…。そういった環境に入ってしまうと、やりがいどころか心身をすり減らしてしまいます。

今回は、転職や就職活動をしている保育士さん向けに「ブラック保育園の見分け方チェックリスト」をまとめました。面接や見学のときに注意して見ておきたいポイントご紹介します。

働きやすい園を見極めるための考え方は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
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チェック1:残業や持ち帰り仕事は当たり前になっていない?

保育士の仕事は行事準備や書類作成などでどうしても時間がかかることがあります。ただ、それが「残業して当然」「持ち帰って当然」となっている園は要注意です。

  • 面接で「うちはみんな頑張って残ってます」と言われる
  • 「持ち帰りでやるのが普通ですよ」とあたり前のように伝えられる
  • 園見学の夕方にまだ多くの先生が残って仕事をしている

こういった様子が見られたら、働きやすさよりも仕事量を重視している園かもしれません。

チェック2:離職率が高くないか

長く働いている先生が多い園は、それだけで信頼できますよね。逆に、常に求人が出ている園や、面接のときに「最近多くの先生が辞めてしまって…」という話が出てきたら注意が必要です。

園の雰囲気は人間関係や働き方に大きく影響されます。定着率が低いということは、何かしら働きにくい理由がある可能性が高いです。

離職率が低い園には共通した特徴があります。
詳しくはこちらをご覧ください。👉関連記事: [離職率が低い保育園の特徴]

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離職率が低い保育園の特徴
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チェック3:人間関係の雰囲気

ブラック保育園の大きな特徴のひとつは、人間関係のギスギス感です。

園見学や実習で次のような雰囲気を感じたら要チェックです。

  • 挨拶をしても返事がない
  • 園長や主任がピリピリしていて話しかけづらい
  • 職員同士の会話が少なく、笑顔が少ない

保育はチームで行う仕事です。人間関係が良くないと仕事のしやすさは大きく下がってしまいます。

チェック4:園児数と職員数のバランス

子どもの人数に対して先生の数が少なすぎる園も注意が必要です。配置基準を守っていなかったり、ギリギリの人数で回していたりすると、どうしても一人ひとりの負担が大きくなってしまいます。

  • 常にバタバタしていて余裕がない
  • トイレや食事の援助に追われてばかり
  • 子どもとじっくり関われない

こうした状況は、仕事のやりがいを削いでしまう大きな原因になります。
実際に園の運営体制や職員配置を知るには、見学時のチェックが有効です。
👉関連記事: [保育園の職場見学で確認すべきポイント10選]

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チェック5:給与や手当の透明性

「求人票に書いてある内容と実際が違う」というのも、ブラック保育園にありがちな特徴です。

  • 残業代が支払われない
  • ボーナスが極端に少ない、あるいは支給されない
  • 手当が曖昧で説明がはっきりしない

給与や手当が不透明な園は、スタッフを大切にしていない可能性が高いです。

チェック6:研修やサポート体制

新しく入った先生に対して、きちんとサポートする体制があるかどうかも大切です。

  • 研修がなく、いきなり担任を任される
  • マニュアルや引き継ぎがない
  • 相談しても「自分で覚えて」と突き放される

こうした園は、先生を育てるという意識が低く、結果的に負担やストレスが増えてしまいます。

チェック7:園長や経営者の姿勢

園のトップがどんな考えを持っているかで、園全体の雰囲気は大きく変わります。

  • 面接のときに保育よりも利益の話ばかりする
  • 職員の意見を聞く姿勢が感じられない
  • 子どもへの愛情よりも効率や数字を重視している

園長先生の考え方に共感できるかどうかも、長く働けるかの大きなポイントです。

チェック8:保護者との関係性

保護者対応に追われすぎている園も注意です。

  • クレーム対応が職員任せになっている
  • 園全体でのルールが曖昧で、職員が板挟みになっている
  • 保護者に対して職員を守ってくれない

保護者との関わりは大切ですが、それを一人で抱え込ませる園は働きにくさが増してしまいます。

チェック9:行事やイベントの多さ

行事が多すぎる園は、準備で先生たちの負担が大きくなりがちです。

  • 毎月のように大規模なイベントがある
  • 手作りの装飾や衣装を過剰に求められる
  • 「子どものため」より「見栄えのため」の行事が多い

こういった園は、保育士の負担を軽視している可能性があります。

チェック10:口コミや評判

最後に大切なのは、実際に働いた人の声です。ネット上の口コミや転職サイトの評判、知り合いからの情報などをできるだけ集めてみましょう。

もちろん、すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、「離職率が高い」「人間関係が悪い」という声が複数見られる園はやはり注意が必要です。

まとめ

ブラック保育園に入ってしまうと、せっかくのやりがいがストレスで埋もれてしまいます。だからこそ、面接や園見学のときに「ここは大丈夫かな?」と冷静にチェックすることがとても大切です。

今回ご紹介したチェックリストをもう一度整理すると…

  1. 残業・持ち帰りが当たり前になっていないか
  2. 離職率が高くないか
  3. 人間関係の雰囲気はどうか
  4. 園児数と職員数のバランスは取れているか
  5. 給与や手当は透明か
  6. 研修やサポート体制は整っているか
  7. 園長や経営者の姿勢は信頼できるか
  8. 保護者との関係性は適切か
  9. 行事の数や準備の負担はどうか
  10. 口コミや評判に不安はないか

「ここでなら働きたい」と思える園は、やはり先生を大切にしている園です。無理せず、あなた自身が笑顔で働ける場所を見つけてくださいね。

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ぴよち
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本サイトの管理人
保育士として10年以上の経験があります。正社員として公立保育園で5年勤務した後、結婚を機に私立保育園へ転職し3年勤務。出産を経てパートとして3年間保育園で働きながら、家庭との両立を経験しました。現在は、保育士のキャリア支援に携わっています。現場経験と家庭との両立経験を活かし、保育士の皆さんに寄り添った情報を発信しています。
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