保育園の職場見学で確認すべきポイント10選

転職や復職、初めて保育士として働くときに大切なのが「職場見学」です。求人票やホームページだけでは分からない部分が、実際に園を訪れることで見えてくるもの。
「人間関係はどうかな?」「残業は多いのかな?」「子どもたちは楽しそう?」――そんな気になる点を、見学のときにしっかりチェックしておくと、入職後のミスマッチを防ぐことができます。今回は、保育園の職場見学で確認すべき10のポイントをまとめてみました。
園の雰囲気は明るいかどうか

園に入った瞬間の空気感はとても大切です。
玄関や廊下に飾られた子どもの作品、先生たちのあいさつの声、笑顔――第一印象で「心地いい」と感じられるかどうかを意識してみましょう。
逆に、重苦しい沈黙が多かったり、子どもの声より先生の怒鳴り声が響いているような園は要注意です。
職場の雰囲気や人間関係の見極め方は、こちらの記事でも解説しています。
関連記事:👉 人間関係が良い園を見分ける方法

子どもたちの表情

見学の際は、子どもたちがどんな表情で過ごしているかを観察してみてください。
のびのびと遊んでいる子が多いか、先生に安心して甘えているか、泣いている子に寄り添う姿があるか。子どもたちの姿は、先生たちの関わり方や園の方針を映し出しています。
子どもたちと先生の関わりを重視した職場選びのポイントはこちら
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保育士同士のやり取り

働きやすさを大きく左右するのが「人間関係」です。
先生同士が笑顔で声をかけ合っていたり、困っている先生に自然と手を差し伸べていたりする場面があると安心です。
逆に、ピリピリした空気や冷たい視線が目につく園は、日常的にストレスが多い可能性があります。
園長や主任の雰囲気
保育現場では、園長先生や主任の姿勢が職場全体の雰囲気に直結します。
見学時に園長先生や主任が笑顔で対応してくれるか、職員への声かけが温かいかをチェックしてみましょう。
トップが現場を大切にしている園は、職員も働きやすい傾向にあります。
園の清潔感や安全面

トイレや調理室、遊具の整備なども見ておきたいポイントです。
床や窓がきれいに掃除されているか、危険な場所にしっかりカバーがされているか、給食の配膳が衛生的かどうか。子どもたちが安心して過ごせる環境は、職員にとっても気持ちよく働ける環境です。
保育室の掲示物や教材
壁に貼られた製作物やお知らせは、その園の保育方針や雰囲気を感じ取れる部分です。
手作り感あふれる作品が多いのか、先生の負担にならない工夫がされているのかを見てみましょう。
掲示がきちんと整理されていれば、職員間の連携もしっかりしている証拠といえます。
先生の働き方
見学のときに、先生がどんなふうに動いているか観察してみましょう。
子どもと向き合う時間が多いか、事務作業に追われていないか、休憩がきちんと取れていそうか――こうした点から、園の労働環境をイメージできます。
先生が疲れきった表情をしている場合は、残業や業務過多の可能性も。
保護者対応の様子
ちょうどお迎えの時間帯に見学できるなら、先生と保護者のやり取りも観察してみてください。
笑顔で会話していたり、信頼関係が感じられたりすれば、園全体の雰囲気が良い証拠。
逆に、保護者が不安そうだったり、先生が冷たく対応している場面が目につくと、注意が必要です。
書類やITの活用
最近は、連絡帳や日誌をITで管理している園も増えています。
「手書き中心で毎日残業になってしまう」のか、「タブレットを導入して効率化している」のか、ここは大きな働きやすさの違いになります。
見学時に「どのように記録を行っていますか?」と質問してみるのもおすすめです。
残業や有給休暇の取りやすさ

直接「残業は多いですか?」と聞きづらい場合もありますが、見学中に先生に世間話のように聞いてみるのも一つの方法です。
「先生たちはどんなスケジュールで働いていますか?」と聞けば、休憩や残業について自然に話が出ることも。
また「有給休暇はどのくらい消化されていますか?」と聞くと、その園の本音が見えてきます。
働きやすい環境や残業事情を知りたい方はこちらも参考になります。
関連記事:👉 残業が少ない保育園の特徴

まとめ
保育園の職場見学は、求人票や面接以上に「リアルな働きやすさ」を感じ取れる大切な機会です。
今回ご紹介した10のポイントを意識することで、「ここなら長く働けそう」と思える園に出会える確率がぐっと上がります。
働く環境は、子どもにとっても先生にとっても、とても大切なもの。
せっかくのご縁ですから、自分が安心して笑顔で働ける園を選んでくださいね。
✨ 見学のときは「園の良い面」だけでなく「気になる面」も感じ取ることが大切です。自分の直感も大事にしながら、納得できる職場探しをしてみてください。