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保育士が転職を考える主な理由ランキング

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保育士として毎日子どもたちと向き合い、笑顔や成長を見守ることは、本当に素晴らしいお仕事です。でも、時にはふと「このままでいいのかな…」「もっと自分に合った環境があるかもしれない」と考えることもありますよね。今日は、保育士さんが「転職を考える理由」をランキング形式でご紹介します。あなたが「うん、そういうことかも」と感じるものがあれば、それが転職を考えるヒントになるかもしれません。

ランキング!保育士が転職を考える主な理由トップ5

以下、多くの保育士さんが感じている“転職を考える理由”をまとめ、ランキング形式でご紹介します。

順位理由
第1位:給与・待遇への不満給料が低い/ボーナスが少ない/福利厚生が整っていないなど
第2位:勤務時間・残業・シフトの負担長時間労働/持ち帰り仕事/夜遅くのシフトなど
第3位:保育の方針・園の環境とのギャップ方針に納得がいかない/子ども第一ではない運営/人間関係など
第4位:キャリアアップ・学びの機会の不足スキルアップできない/研修が少ない/保育士として将来が見えない
第5位:プライベートとの両立が難しい家庭と仕事のバランス/子育て・介護との両立/休みが取れない

それでは、それぞれをもっと詳しく見ていきましょう。

第1位:給与・待遇への不満

まず、多くの保育士さんが最初に口にするのが「もっとお給料がよければいいのに」という思いです。

  • 給料が生活費を賄うのに十分でない
    保育士の給与は他の職種と比べて低め、あるいは昇給・賞与が小さいという声が多くあります。毎月の生活費、将来の貯蓄、家賃やローン、習い事などを考えると「このままじゃ厳しい」と感じることは自然なことです。
  • 待遇の不透明さや差
    同じ保育士でも園によって待遇が大きく違うケースがあります。時間外手当の支給が曖昧、福利厚生(住宅手当、交通費、保険など)が十分ではないなど、比較したときに不満が積もることがあります。
  • 将来性への不安
    年齢を重ねたとき、家族ができたときのことを考えると、「今の収入では将来が見えない」「ずっとこのままなのかな」という漠然とした不安が芽生えることも。

このような理由で、「収入が良い園」または「補助・手当がしっかりしている法人」への転職を考える方が多いようです。

第2位:勤務時間・残業・シフトの負担

保育士のお仕事は“朝から晩まで”という印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。実際、そのような環境で働いている人も少なくありません。

  • 長時間労働・持ち帰り仕事
    書類の整理、保護者対応、子どもたちの記録など、保育時間以外の業務が多く、持ち帰ることもあるでしょう。自分の時間がほとんど取れない、という声がよく聞かれます。
  • シフトの偏りや夜勤・早朝の出勤
    登園・降園対応、行事準備などで早朝または夜遅くまでの勤務が発生したり、休日出勤が多かったりする園もあります。スケジュールが安定しないとプライベートの予定も立てにくくなります。
  • 代休・休暇の取得が難しい
    園児の人数や職員の人数によっては、休みを取ることに気を使ってしまったり、代わりの人がいないために断念することがあるようです。

このような“時間的負担”が心身ともにきつく感じられて、「もっと勤務時間がきちんとしている職場」「シフトの融通がきく園」への関心が高まります。

第3位:保育の方針・園の環境とのギャップ

「保育士としてこうありたい」という想いが自分の中にある人ほど、園の方針とのギャップに悩むことがあります。

  • 保育理念・教育方針の違い
    「子ども主体」「自由な遊びを重視したい」「のびのび保育をしたい」など希望があっても、園の方針が硬く管理型だったり、詰め込み型活動を重視していたりすると心が疲れてしまいます。
  • 人間関係・職場文化
    園長や先輩保育士、同僚との意見や価値観の違いがストレスになることも。指導が厳しいとか、意見を言いにくい雰囲気、保育スタッフの固定感(“こういう人がこの園では重視される”という暗黙のルール)なども影響します。
  • 施設・設備・教材などの環境
    子どもたちが快適に過ごせる施設設備が整っていなかったり、教材や遊具が古かったり、衛生面が気になったり。そうしたことが仕事の質だけでなく、「大事に保育されていないのでは…」という思いにも繋がります。

このような“心のズレ”があると、毎日は楽しくてもどこかで“苦しさ”が募ることがあるため、転職を考える大きな理由になります。

第4位:キャリアアップ・学びの機会の不足

「ずっと同じところで働いているだけでは、自分が育たない・変わらない」という思いも、多くの保育士が抱きます。

  • 研修や教育制度の少なさ
    保育技術や教育理論、新しい遊びや英語、音楽表現などを学ぶ機会が少ない園だと、「この先、自分のスキルは伸びるのだろうか」という焦りが出てきます。
  • 業務のルーティン化
    新しい挑戦がほとんどない、仕事の内容がずっと同じで刺激が少ない。創意工夫をする余地がなく、「成長感がないな」と感じることがあります。
  • 昇進・責任ある立場へのチャンスがない
    副主任・主任・園長などのポストが限られていたり、制度が整備されていなかったりすると、中堅になってきたときに“将来が描きにくい”と感じます。

このような環境だと、自分のキャリアプランを描いて別の職場でチャレンジしてみたい、という想いが強まります。

第5位:プライベートとの両立が難しい

仕事はもちろん大切。でも、プライベートや家族との時間、趣味や体を休める時間も人生の重要な部分ですよね。特に女性にとっては、ライフステージの変化に合わせてバランスをとりたい人が多くいます。

  • 家族やパートナーとの生活との兼ね合い
    結婚・出産・育児・親の介護など、家族の状況が変わることがあります。それに対応できる働き方(時短勤務、シフトの融通、休暇など)が取れないと無理が出てきます。
  • 自身の体調・メンタルの問題
    子どもと一日中動き回る、立ち仕事が多い、精神的なプレッシャーがある、という状況で疲れがたまることがあります。「自分の健康をもっと大事にしたい」という思いが芽生えると、働き方を見直したくなります。
  • 趣味やプライベートの時間が取れない
    自分の好きなこと、友人との付き合い、リフレッシュのための時間があまりないと、仕事だけ、責任だけという気持ちになってしまいます。

こういった理由で、「プライベートを尊重してくれる園」や「ワークライフバランスを大切にしている法人」への転職を希望する保育士さんも多いです。
プライベートと仕事のバランスを上手にとる方法については、 『保育士が定時で帰れる園の探し方』という記事でも詳しく解説していますので、参考にしていただければ幸いです。

合わせて読みたい
保育士が定時で帰れる園の探し方
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番外:その他の理由

上記トップ5には入らないけれど、転職を考えることになる“きっかけ”としてよく挙げられるものもあります。

  • 通勤時間・勤務地
    通勤に時間がかかる/引っ越しや住まいの都合で近いところが良くなった、という理由。
  • 保育形態の変更希望
    認可・認証・小規模・企業内保育所・在宅・病後児保育など、自分が希望する保育形態で働きたいという思い。
  • 契約形態・雇用の安定性
    非正規契約で不安/契約更新が毎年で心配/正社員を望む/社会保険などがしっかりしていれば安心、という希望。

転職を考える前に、まず自分に問いかけてほしいこと

いきなり転職活動を始める前に、少し立ち止まって自分に向き合ってみるといいと思います。こんな問いかけをしてみてください。

  1. 「自分が保育士として何を大切にしたいか」
     子どもとの関係性? 遊びの自由度? 教育方針? 安定した収入? 働く時間?まずは“軸”を明確にしておくと、転職先選びがぶれずに進みます。
  2. 「今の園で改善できることはないか」
     給与交渉、シフトの相談、研修の希望など。まずは今の職場で変えられるところがないか、話してみるのも手です。意外と柔軟に対応してくれる園もあります。
  3. 「将来のライフプランと仕事のバランス」
     結婚・出産・育児・介護など、これから先に起こる可能性のあることを考えて、「どれくらいの負担なら無理なく働けるか」「どのタイミングでどの働き方をしたいか」を想定しておくと安心です。
  4. 「自分のキャリアを自分で描いてみること」
     保育士としてのスキルアップ、リーダーシップを取る機会、主任や園長を目指したいかどうか、あるいは非常勤で柔らかく関わりたいか。どの方向性が自分にとって幸せかを考えて、自分なりの道を描きましょう。

もしあなたが「このあたりが自分にも当てはまる」と感じたなら、次は転職後の自分を少しイメージしてみましょう。
実際に転職した保育士さんが感じたリアルな変化については、『 保育士が「転職して良かった」と感じる瞬間』という記事でも紹介しています。

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保育士が「転職して良かった」と感じる瞬間
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転職先を選ぶときのポイント

もし「やっぱり転職したい」と思ったときには、以下のポイントを押さえると後悔が少ない選択ができると思います。

  • 給与・手当だけでなく、福利厚生もチェック
     家賃補助、交通費、社会保険、ボーナス、退職金など。細かい部分が大きな差になることがあります。
  • 勤務時間・残業・シフトの実態を確認
     求人票には「残業ほぼなし」「シフトが柔軟」とあっても、実際はどうかを、面接時や見学時、在籍中のスタッフの声などから確認しましょう。
  • 保育理念・方針に共感できるか
     自分が大切にしたい保育のスタイルとその園の方針が近ければ、働く中で大きなストレスが減るでしょう。
  • サポート体制・研修制度が整っているか
     先輩や主任からのフォロー、研修の頻度、評価制度などが明確かどうか。自分が成長できる環境かどうかは大切です。
  • 職場環境・人間関係
     見学や面接で、職員同士の雰囲気、子どもとの関わり方、園長やリーダーの態度などをチェック。話しやすさや相談しやすさがあるかどうか。
  • ライフステージを見据えた働き方
     将来子どもを持つことや家庭の予定などを見越して、時短勤務制度や休業・休暇制度が整っているかどうかも重要です。

まとめ:転職は“自分らしく働くための一歩”

保育士という仕事は、とても誇り高く、愛情深く、そして責任も重いものです。だからこそ、「自分がどう働きたいか」「何を大切にしたいか」を見つめることが、仕事の満足度や日々のモチベーションにつながります。

ランキングで挙げた理由は、多くの保育士さんが感じているもの。もしあなたが「このあたりが自分にも当てはまる」と思うなら、それは転職を考える大切なサインかもしれません。

でも慌てる必要はありません。焦らず、自分のペースで、自分の価値観に沿った選択をしていけば大丈夫です。転職は「後悔しないようにするための道具」であって、「逃げ」でも「諦め」でもない。自分らしく輝くための一歩です。

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保育士として10年以上の経験があります。正社員として公立保育園で5年勤務した後、結婚を機に私立保育園へ転職し3年勤務。出産を経てパートとして3年間保育園で働きながら、家庭との両立を経験しました。現在は、保育士のキャリア支援に携わっています。現場経験と家庭との両立経験を活かし、保育士の皆さんに寄り添った情報を発信しています。
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