保育士面接でよく聞かれる質問と答え方

保育士として新しい職場に挑戦する時、避けて通れないのが「面接」です。
「どんなことを聞かれるのかな?」
「どう答えたら印象が良いのかな?」
と、緊張してしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、保育士の転職や就職活動で実際によく聞かれる質問を取り上げながら、答え方のポイントをわかりやすくまとめました。ご参考になれば幸いです。
初めて面接を受ける方はもちろん、これから転職活動を始める方は、
👉 『初めての保育士転職で失敗しないための流れ』で先に流れを確認しておくのもおすすめです。

また、履歴書や職務経歴書で印象を良くするコツも押さえておくと安心です。
👉 『保育士転職に強い履歴書・職務経歴書の書き方』という記事で詳しく説明しておりますので、お役に立てれば幸いです。

自己紹介をお願いします

面接の最初に必ずといっていいほど聞かれるのが「自己紹介」です。ここでは、あなたの人柄や経歴を知りたいという意図があります。
答え方のポイント
- 名前とこれまでの保育経験を簡潔に伝える
- 得意な保育や好きな活動を盛り込む
- 笑顔で、明るい印象を意識する
例文
「〇〇と申します。これまで3年間、0歳から5歳までの子どもたちの保育を担当してきました。特にリトミックや絵本の読み聞かせが好きで、子どもたちが安心できる環境づくりを心がけてきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
最初の印象はとても大切。緊張していても、笑顔で落ち着いて話すことを意識しましょう。
志望動機を教えてください

面接官が特に注目するのが「志望動機」です。なぜその園を選んだのかをしっかり伝えることが大切です。
答え方のポイント
- 園の保育理念や特色に共感していることを伝える
- 自分の経験や強みと結びつける
- 「長く働きたい」という気持ちをアピールする
例文
「貴園の“子ども一人ひとりを大切にする”という方針に共感しました。私自身も、子どもの個性を伸ばす保育を大切にしてきましたので、ぜひ貴園で力を発揮し、長く子どもたちの成長を見守りたいと思っています。」
園のホームページを事前にチェックして、方針や取り組みを盛り込むと好印象につながります。
保育士を目指した理由は何ですか?
「なぜ保育士になろうと思ったのか」は、あなたの仕事への思いを知る質問です。
答え方のポイント
- 子どもが好きな気持ちを正直に伝える
- 家庭の影響や実習での経験など、エピソードを添える
- 「保育士としてこうなりたい」という未来への思いも入れる
例文
「幼い頃、近所の小さな保育園で先生がいつも笑顔で子どもたちに接している姿を見て憧れたのがきっかけです。私も子どもたちが安心して過ごせる存在になりたいと思い、保育士を目指しました。」
具体的な体験を交えると説得力が増します。
あなたの長所と短所を教えてください
この質問では、自己理解ができているかを見られています。
答え方のポイント
- 長所は保育に活かせるものを選ぶ
- 短所は工夫や努力で改善していることを伝える
- ネガティブになりすぎない
例文(長所)
「私の長所は、コツコツと丁寧に取り組むところです。壁面制作や行事の準備でも、細かい作業を楽しみながら進めることができます。」
例文(短所)
「少し慎重すぎるところがあり、初めてのことに時間がかかってしまうこともあります。ただ、最近は経験豊富な先生にアドバイスをいただき、少しずつスピードを意識して行動するようにしています。」
短所を話すときは「改善しようと努力している姿勢」を見せるのがポイントです。
苦手な子どもへの対応をどうしていますか?

保育士としては避けて通れないテーマです。子どもによって個性があり、なかなか関わりが難しいこともあります。
答え方のポイント
- 子どもの気持ちを受け止める姿勢を伝える
- 先輩や同僚と相談しながら工夫していることをアピール
- 決して「苦手だから放っておく」とは言わない
例文
「自分にあまり心を開いてくれない子がいた時は、無理に関わろうとせず、その子が安心できる距離感を大切にしています。少しずつ声をかけたり、一緒に遊べるタイミングを待ちながら、信頼関係を築くよう心がけています。」
子どもへの寄り添い方を具体的に伝えると好印象です。
保護者対応で心がけていることはありますか?

保育士は子どもだけでなく、保護者との関わりも大切なお仕事です。
答え方のポイント
- 保護者の話をよく聞く姿勢を示す
- 丁寧な言葉づかいを意識していることを伝える
- 困った時は一人で抱え込まず、園全体で対応していることを話す
例文
「保護者の方のお話をしっかり聞き、不安な気持ちに寄り添うことを大切にしています。私一人で判断が難しい場合は、主任や園長先生と相談しながら、園全体で安心していただけるような対応を心がけています。」
信頼関係を築こうとする前向きな姿勢を見せましょう。
ストレス発散方法はありますか?

保育士は体力的にも精神的にも大変なお仕事です。ストレス発散法を聞くことで、無理なく働ける人かどうかを見ています。
答え方のポイント
- 健康的で前向きな方法を答える
- 趣味やリフレッシュ方法を明るく伝える
- 「ストレスはありません」とは言わない
例文
「休日はカフェ巡りをしたり、友人とおしゃべりしてリフレッシュしています。リセットすることで、また子どもたちと笑顔で向き合えるエネルギーをもらっています。」
プライベートも大切にしていることをアピールできます。
5年後はどんな保育士になっていたいですか?
将来像を聞くことで、長く働ける人材かどうかを見ています。
答え方のポイント
- 前向きな成長意欲を見せる
- 園に貢献したい気持ちを伝える
- 子どもたちの成長とともに自分も成長したい姿勢を出す
例文
「5年後には、子どもたちだけでなく後輩の先生にも頼られる存在になりたいです。経験を重ねながら学び続け、保護者の方にも安心していただけるような保育士を目指しています。」
園側にとっても「一緒に成長してくれる人材」と映れば好印象です。
面接での基本マナーも忘れずに
質問の答え方も大切ですが、面接の基本マナーも同じくらい重要です。
- 清潔感のある服装(スーツや落ち着いた服装)
- 髪型やメイクはナチュラルに
- 姿勢を正して、相手の目を見て話す
- 「はい」「ありがとうございます」といった丁寧な言葉づかい
小さなことですが、丁寧な態度は大きな印象につながります。
まとめ
保育士の面接では、志望動機や自己紹介、子どもや保護者への対応方法など、実際の仕事に直結する質問が多く聞かれます。大切なのは「自分の言葉で誠実に答えること」と「前向きな姿勢を見せること」。
完璧な答えを用意する必要はありません。あなたらしさや保育への思いを、素直に伝えられるかどうかがポイントです。
一方で、応募する園の雰囲気や方針を知るためには、面接で自分から質問する姿勢も大切です。
働きやすい園を見抜くための質問例は👉 『保育園の面接で質問すべき「働きやすさ」を見抜く質問例』を参考にしてみてください。

緊張するかもしれませんが、面接官も「一緒に働ける仲間を探している」という気持ちで聞いています。安心して、笑顔で臨んでくださいね。