学童保育への転職はあり?仕事内容と待遇比較

子どもと関わるお仕事といえば、保育園や幼稚園、あるいは学校での先生といったイメージを持つ方が多いかもしれません。ですが、最近注目されているのが「学童保育」でのお仕事です。
「保育士として働いていたけれど、少し違う形で子どもと関わりたい」
「転職を考えているけど、学童保育って実際どうなの?」
そんな疑問を抱いている方に向けて、今回は学童保育の仕事内容や待遇について解説していきます。
転職を考える背景については、👉『保育士が転職を考える主な理由ランキング』もあわせてご覧ください。
多くの保育士さんがどんなきっかけで転職を考えるのか、リアルな傾向がわかります。

学童保育とは?基本的な役割

学童保育(放課後児童クラブ)は、小学校に通う子どもたちが放課後や長期休みに安心して過ごせる場所です。
共働き家庭の増加により、利用する子どもは年々増えていて、需要も高まっています。
学童保育の役割は大きく分けると以下の3つです。
- 子どもの安全を守ること
放課後の時間帯に安心して過ごせるよう見守り、けがや事故がないように配慮します。 - 生活のサポート
宿題をする時間を確保したり、おやつを提供したり、生活習慣を整えるサポートをします。 - 遊びや人間関係のサポート
学校では学べないような「異年齢の交流」や「自由な遊び」を通して、子どもの成長を支えます。
保育園のように食事や排泄の介助は少なく、体力的な負担はやや軽め。その分「学習支援」や「人間関係の仲裁」といったサポートに力を入れる場面が多くなります。
学童保育の仕事内容

実際に働くと、どんな1日になるのか気になりますよね。大まかな流れを紹介します。
平日の流れ(例)
- 13:00〜
出勤・準備。おやつや遊びの準備を整えます。 - 14:00〜
子どもたちが学校から帰ってきます。元気に「ただいま!」の声が響く時間。 - 15:00〜
宿題タイム。先生が付き添って学習を見守ります。わからない部分をサポートすることも。 - 16:00〜
おやつの時間。みんなで机を囲んでワイワイする楽しいひととき。 - 16:30〜
自由遊び。室内遊びや外遊びをサポートしつつ、トラブルがないよう見守ります。 - 18:00〜19:00
保護者のお迎え。帰りのあいさつをして、子どもたちを送り出します。
保育園のように朝から夜までではなく、主に午後から勤務するのが特徴です。長期休み(夏休みや冬休み)は午前中から開所するため、1日勤務になることもあります。
学童保育と保育園の違い
「保育士の経験があるけど、学童保育に転職するのはどう?」と迷う方も多いですよね。ここでは仕事内容や働き方の違いを整理してみましょう。
また、保育園以外の職場を検討している方は、👉『保育園と幼稚園の働き方比較』 も参考になります。
年齢層や保育方針の違いを理解することで、自分に合う環境を見つけやすくなります。

子どもの年齢
- 保育園:0歳〜5歳
- 学童保育:小学校1〜6年生
子どもの成長段階が違うため、関わり方も変わります。保育園では生活全般を支えるのに対し、学童保育では自立を促しながら「放課後の過ごし方」を見守る役割が大きいです。
保育内容
- 保育園:排泄、食事、昼寝、発達に合わせた保育活動
- 学童保育:宿題、遊び、友人関係のサポート、安全管理
体力的な負担は保育園の方が大きいですが、学童保育は「子どもの気持ちをくみ取る力」や「臨機応変な対応力」が求められます。
勤務時間
- 保育園:7時〜19時前後(シフト制)
- 学童保育:平日は午後中心、長期休みは朝から
「午前中は自分の時間を持ちたい」という方には学童保育の勤務体系は魅力的です。
学童保育の待遇はどう?

転職を考えるときに気になるのが「待遇」ですよね。
給与の目安
- 正社員(常勤指導員):月給18〜23万円程度
- パート・アルバイト:時給1,000〜1,200円前後
地域や運営母体(自治体・民間)によって差がありますが、保育士や幼稚園教諭に比べるとやや低めというのが正直なところです。
福利厚生
- 公立や大手法人が運営する学童では社会保険や賞与がしっかりしている場合もあります。
- 一方で、民間の小規模学童では待遇が安定していないこともあるので要確認です。
勤務時間の柔軟さ
- 午後勤務中心なので、午前中に家事や習い事をしたい人にピッタリ。
- 長期休み期間だけフルタイムになるので、働き方に変動がある点は理解しておく必要があります。
学童保育で働くメリット
- 子どもの成長を間近で感じられる
勉強が苦手だった子が宿題を自分からやるようになったり、友達と協力できるようになったり。そんな変化を見守れる喜びがあります。 - ライフスタイルに合わせやすい
午後からの勤務中心なので、家庭との両立がしやすいのがポイント。 - 保育士資格がなくても働ける場合がある
保育園と違って、学童保育は必ずしも資格必須ではありません。もちろん資格があれば待遇が良くなるケースもありますが、「子どもと関わりたい」という気持ちがあれば挑戦しやすい職場です。
学童保育で働くデメリット
- 給与水準がやや低い
生活の基盤として安定した収入を求める方には、物足りないと感じることも。 - 人間関係の調整が大変
小学生は自我が芽生えている時期。友達同士のトラブルや言い合いを仲裁する場面が多くあります。 - 長期休みに勤務が増える
夏休みや冬休みは朝から勤務になるため、休みの取りにくさを感じる人もいます。
学童保育への転職が向いている人

- 子どもと一緒に遊んだり勉強したりするのが好きな人
- 午後からの勤務スタイルが合っている人
- 子ども同士のトラブルにも冷静に対応できる人
- 保育園の体力的な負担を減らして働きたい人
特に「保育の現場から少し離れたいけど、やっぱり子どもと関わりたい」という方には、学童保育は良い選択肢になることが多いです。
まとめ:学童保育は“働き方の幅”を広げたい人におすすめ
学童保育は、保育園とはまた違ったやりがいと働き方があります。
給与面では少し控えめですが、午後からの勤務や資格不問で働ける柔軟さは大きな魅力。
転職を考えるときは「自分が大事にしたいポイントは何か」をしっかり整理してみてください。
子どもと笑顔で過ごす時間を持ちつつ、無理のない働き方を選ぶことが、長く続けるための一番のコツです。
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